リスクはありませんか?risk

一般的に以下のようなリスクがあると言われています。
1埋入手術時の偶発事故
2生着しなかった
3長持ちしなかった
1の偶発事故は、まれにマスコミなどで目にされることがあるかと思います。本来あってはならないことで、細心の注意を払っています。
主に骨が薄い、骨の量が足りない、血管を傷つけるなどのケースで起こりますので、事前に十分な診査診断が必要です。逆に十分な骨量がある方は、過剰な心配はいりません。


2の生着しなかったというのは、埋入手術をしたけれど、骨にくっつかなかった場合です。主に手術中の細菌感染によるもの、火傷によるものが挙げられます。またまれにではありますが、原因不明でくっつかなかったというケースもあります。インプラントを撤去し、骨が回復するのを待ってから、再度埋入手術を行います。

3の長持ちしなかった、というのは、数年で外れてしまう場合です。術後のメインテナンスをしなかったり、噛むときの力が過剰だったりする場合に起こります。噛む力の強い方はインプラントの本数を増やしたり、直径が大きい、長さも長いインプラントを使いますが、術前によくカウンセリングをすることが大切です。また、メインテナンスは受けるようおすすめします。

インプラントに限らず、リスクは0になることはありません。値段も決して安いわけではありませんが、その分のリターン(しっかり噛めるとか、装着感が良いとか、審美的に良いとか・・)がありますので、トータルで考えたほうが良いでしょう。もちろん、当院でもリスクを最小限にするような術式を心がけております。

 なお、リスクはその人その人で全く違いますし、骨の量も歯の場所によって全然異なりますので、マスコミなどの情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、実際に診査診断を受けてから考えたほうが良いでしょう。